舞台『HOTEL 死界覚』小笠原茉由推しオタクの感想

 

※ネタバレです。超ネタバレですご注意※

小笠原茉由さん出演の舞台、ホテル死界覚を観てきました。すごく良かった。

舞台上の空気が二転三転するストーリーで、えっその展開かよ…となりかけたところで次のどんでん返しが来るので2時間全然飽きなかった。

事故で脳死状態になった男性が婚約してる彼女の元に帰るために良いことをしてポイントを貯める。でもその良いことのハードルがめっちゃ高くて魂とか肉体を引き換えにしないといけない、そんな中親友カップルが婚約者に危害を加えようとしていて…みたいな話です。ざっくり。ネタバレです。

音と光の演出がうまくて、一瞬で空気が変わるので楽しかった。地響きみたいな音の演出も結構あって、あれは小さい箱だからこそ映えるのかな?後方席でも体が揺れるからおおおってなった。

それでここから小笠原茉由さんの話なんですけど、オタクなのでオタク目線での話をします。

めっちゃめっちゃ良かった。はまり役だった。
主人公の婚約者に危害を加えようとする親友カップルの女の方、ようはヒロイン(婚約者)の親友役です。でもこれが本当に徹頭徹尾クズで!親友としてずっと一緒にいながら天然でモテるヒロインを妬んでいて、主人公が事故にあったのを好機にいかにしてヒロインに精神的ダメージを与えられるかを画策する役です。

ドS設定で、自分の恋人(ヒロインのことが好きだった)を調教済みなんですが、それがとてもよかった、、、こう書くとまじで自分がきもい。

元々握手会でM気質なファンを見分けて適切な対応をすることに定評があった(私調べ)のですが、最高の形で具現化していた。

あと心底クズなのですが頭は良くなくて、主人公の生命維持装置を普通に切ろうとしたり(即逮捕だよ?!)、ヒロインに対して本性現すのが早過ぎだったり、これ以上ない好機に感情が先走るところが小物感あった。

これがはまり役とか言うと褒めてるのか悪口なのかわからないような話なんですが、最後までひとつも良い人エピソードがない悪役を、元々持ってるS気質とバラエティー担当アイドルとして培った笑いに振り切る力でコミカルに演じ上げていたのです。

これまで女優志望だったわけでもないし、演技経験も多くないし、正直どうなるんだろうという心配は杞憂に終わって、ああそうだった、こういうハンデを覆す全力さが魅力な人だったなあと改めて思いました。

初日カーテンコールの挨拶を振られてちょっと緊張しつつすぐ笑いに持っていったところがいつもの小笠原茉由さんで可愛かった…ステージに立つのが久しぶりだからかアイドル全開レス大サービスだった。

そんなわけで舞台自体も小笠原茉由さんもとっても良かったので、4/2まで新宿でやってるので、たぶん当日券あるのでお時間ある方はぜひに。

女性キャストの皆さんもめっちゃ可愛かった。ヒロイン役の古川小夏さん超ヒロイン。

握手会でS対応されたことないオタクも楽しいよ。楽しかったよ。ちょっと彼氏役が羨ましくなったよ!!
Information - 公演情報|しまぁ〜ん共和国